荒野(平成12年頃?の作品)男は荒野に立つ 風に吹かれて 雨に打たれて 女子供護る為に 風に向かって 雨に向かって 男の心 唱い上げる 男は荒野に立つ 嵐の夜に 吹雪の中に 愛と安らぎ護る為に 光る稲妻 白い巨人に 益荒男魂 唱い上げる 男は荒野に立つ 雲が切れ行く 霧も晴れ行く 夢と現実見つめ乍ら 明日を信じて 天に向かって 男のロマン 唱い上げる この歌詞はおりく自身お気に入りです。おりくは本来、放浪癖を内蔵するダメ男ですが、女性よりも若干、男が早死にするのは、愚かしさを包含した「男のロマン」故かなと思っています。 この人世は、男女相見(まみ)えて子孫を残し、女性は胎内に新たな命を宿し、産み出す苦痛に堪え、為に子供への情愛、思い入れは男子の及ぶところでは無い。 女性には稚(いとけな)い子を育て護る本能が埋め込まれて居り、現実的な対応に機敏なることを備えつけられている。他方、男性は先述の役務を免れた穴埋めに、未知なる世界に憧れ、見えざる宝を追い求めつつ、婦女子を護る賦役を負う。 世の中の男女のあるべき姿を一把絡(から)げて論じるのは無益なことなれど、男女の相違点は互いに認識しておく必要を感じる。 仕事の達成に全体把握の観点に立ち、少々の犠牲は止む無しとするのが男性の物差しであり、荒削りな処置に潜む矛盾に心を寄せるのが繊細な女性の物差しでもある。 この男女の相違を互いに理解しあい、埋め合わせする相性ある関係が一番望ましい男女間ではあるまいか |